代表挨拶
SBI レミットは2010年4月に施行された“資金決済法”に基づく“資金移動業者”として金融庁に登録を行い、同年12月に、お客様の一回当たりの送金金額100万円を上限とした少額海外送金業務を開始致しました。
以来、お客様よりお預かりした送金資金の安全性はもとより、銀行と比べて圧倒的に安価、そして送金にかかる時間や手間の大幅な短縮を実現した海外送金サービスを提供してまいりました。開業当時より、我が国における外国人人口の増加を予想し、外国人のお客様に対する利便性の高い送金サービスの開発に注力してきた結果、現在当社のお客さまの約90%は日本在住の外国人の方々となっています。 “生活資金海外送金統計(2020年1月~3月)” によると、銀行も含めた国内全金融機関における当社のシェアは約35.4%、また送金先をアジア諸国向けに限れば約42.5%という高いシェアを占めるに至っています。このようなお客様のご愛顧に支えられ2020年7月には創業以来の送金取扱額累計が1兆円を突破致しました。
今後も更にお客様の利便性を高めるために、なお一層お客様の声に耳を傾ける一方で、近年発展著しい金融技術を積極的に取り入れていきたいと考えています。とりわけSBIグループは、今後の金融業務に大きな発展をもたらすものとして分散台帳技術(Distributed Ledger Technology=DLT)分野の研究、投資に注力しており、当社もこの技術的恩恵に与る送金サービスの開発に取り組んでいます。すでに2017年には、米国リップル社(Ripple)が提供するブロックチェーン技術を駆使した日本からタイの大手銀行であるサイアム商業銀行向けの送金を開始、2019年には日本からベトナムへの送金も同様に開始し、お客様の送金が大幅に増加しました。今後も同社のインフラを利用した送金プロダクトの開始を計画しています。その他の取り組みとしては、Websiteの多言語対応強化(12言語)、言語別の問い合わせ受付(メール、電話、SNS)をはじめとしたカスタマーセンターの拡充などに注力してまいりました。今後もスマートフォンベースの送金や新しい決済方法への対応など、SBIグループのミッションである金融革新性を発揮することにより、より便利な送金プロダクト・サービスの開発に取組むことによりお客様のお役に立てることを願っております。
2020年9月25日
SBIレミット株式会社
代表取締役会長 安藤 伸生